22編目 夢うつつ
亡くなったはずの父が生きていた
亡くなったはずのポメラニアンが生きていた
まだ生きているはずの母が死んでいた
そして私はなぜか息子から娘になっていた
父は私とポメラニアンを乗せて車で走っていた
すると実に耳障りな音がどこからか鳴り始めた
夢という死んだものたちが
現実という死んだものたちが本当に死んでいる世界へ
私の意識を大根のように思いっきり引っこ抜く
あの非情な目覚ましの音が悪魔の笑い声のように鳴り始めた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます