照準器越しに見据えるは、血塗られ歪んだ世界
- ★★★ Excellent!!!
歴史は繰り返される。
不倶戴天の敵"魔王"を討伐した後、共通の敵を討った人々は、今度は身内同士で血で血を洗うような闘争を繰り広げるようになる。
そんな最中、嘗て勇者パーティ所属の重装騎士だったオジさんは、熱砂に包まれし戦場にて運命の邂逅を果たす。
その相手は、大口径のスナイパーライフルを携えた、セーラー服姿の少女"JK"だった。
よく、剣と魔法の世界に銃火器を持ち込んだらどうなるのかという議論がファンタジー界隈では繰り広げられているが、本作はそれを形にしたような作風の物語となっている。
歳不相応に肝が据わり過ぎているJKと、過去の英雄たるオジさん。年の差が離れ過ぎている凸凹コンビは互いに背を預け、戦火に身を投じてゆく。まるでその場にいるのではないかと錯覚させられる戦闘描写は見事としか言いようがない。
命ある限り戦火に抗う二人に幸あらんことを──そう思わずにはいられない異世界戦記。