第20話

学校のカフェテリアは昼休みで賑わっている。歩香とみずきは、窓際のテーブルで食事を取っていた。緑なみは別のテーブルで友達と話していた。



二人は静かに話しをしていた。


歩香 「みずき、今日は調子どう?」


みずき 「うん、ありがとう、今日は少しだけ気分が落ち着かないかも。」


歩香はみずきの言葉を聞きながら、少し心配そうな表情を見せる。


歩香 「無理しないでね。何かあったら、いつでも言って。」


その時、緑なみが歩香のテーブルに近づいてくる。緑なみは少し緊張した様子で、歩香に話しかけた。


緑なみ 「歩香先輩、みずきさん…。ちょっとお話ししてもいいですか?」


歩香 「もちろん、どうしたの?」


緑なみ 「実は、この前のこと…みずきさんが商店街で男に絡まれたこと…もしよかったら、私、謝らせてほしいです。」


みずき (驚いた表情で)「謝る?何を?」


緑なみ 「私、みずきさんが商店街で男に絡まれたとき、私、何もできなかったことを後悔しているんです。」


歩香 「なみ、気にしないで。みずきさんも大丈夫だし、謝る必要はないよ。」


みずき 「ありがとう、緑なみさん。そう言ってもらえると嬉しいです。」


なみは安心したように笑顔を見せ、三人は少しだけ和やかな雰囲気になるのだった。

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