聖女ルシアは、生まれた時から国を覆う闇を払うために生贄になることが定められています。
彼女が生贄であることは、国王など一部の限られた者しか知りません。
本人は生まれてから祈り続けてきましたが、手応えがないことに不審を抱き、問い詰めた末に生贄の事実を知ります。
ルシアが生贄になるという現実に恐怖し、嘆き、戸惑い、事実を知らず「早く闇を払え」と騒ぐ民の声に苦しみつつ、それでも懸命に生きようとする様子や諦観が丁寧に描かれています。
重い題材のため省略されがちな部分だと思いますが、とても大切なエピソードだと感じました。
一章時点の感想なので、これからの展開を楽しみに読み進めたいと思います。