概要
愛でも恋でもいいんだけれど。ーー男爵候補と令嬢の雨夜のバトルをご覧あれ
カーストン男爵家のジェラルド様は、気楽な次男坊を体現する道楽者。今夜も夜会から夜会に馬車を走らせていた。お楽しみに思いを馳せていると、車窓に厄介なものを見つけてしまった。向かうところ敵なしの色男も青ざめる天敵、あるいは高嶺の花とも? のメアリー嬢が、雨に打たれて歩いていたのだ。見ないふりをすることもできたが、結局彼は馬車を止めて扉を開けた。
少し前から、ジェラルドの兄・ジェイムズと、メアリーの友人のメイベルが恋仲となっていた。ジェイムズは男爵家の長子、片やメイベルは、名門ローダーデイル家内のメアリーの友人とはいえ平民である。釣り合わないことは自明、遠からず自然と破綻が訪れるだろうとジェラルドは離れた場所から眺めていたのだ。危うきには近寄らず。これ、彼の処世術。
しかし、招き入れた以上は対
少し前から、ジェラルドの兄・ジェイムズと、メアリーの友人のメイベルが恋仲となっていた。ジェイムズは男爵家の長子、片やメイベルは、名門ローダーデイル家内のメアリーの友人とはいえ平民である。釣り合わないことは自明、遠からず自然と破綻が訪れるだろうとジェラルドは離れた場所から眺めていたのだ。危うきには近寄らず。これ、彼の処世術。
しかし、招き入れた以上は対
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