箱根の美術館(1228文字)

友人と二人で、POLA美術館に行ってきた。



朝6時30分に出発して、高速道路を使って2時間ほどでPOLA美術館に到着した。


開館は9時からなので、僕たちが一番乗りだった。


次々と人が集まり、入口では僕たちの他にも何組もの人たちが今や遅しと待っていた。


さすが箱根だなと、人が増えるたびに友人と顔を見合わせた。



入口には玄関ほどのサイズの扉があり、それが開くのだろうと待っていた。


ところが、開館時間になるとその扉の何倍もある、壁のような大きな扉がゆっくりと開き始めた。


「ゾルディック家の『試しの門』みたいだね」などと冗談を言いながら、僕たちは扉の中へと歩を進めた。


屋根はガラス張りになっていて山の景色を上に見ながら、まずエスカレーターを降りることになった。


いままでに行った美術館とは雰囲気がまるで違い、絵画の鑑賞前から僕たちはすでに圧倒されいた。



エスカレーターで階下に降りると、『チケットはセルフで購入してください』と言われ、僕たちは発券機へと促された。


券売機は、なんとタッチパネルだった。


田舎者の僕たちはタッチパネルに慣れていないため、仕方なく僕が率先して挑むことになった。


緊張しながら操作してみたが、案外すんなりチケットを買うことができた。


振り向くと、友人はその券売機をカメラに収めていた。


ちなみに、この友人はいまだにガラケーを愛用している。


まぁ、電子マネーがよく分からず、現金でチケットを購入した自分も、実際大差はないだろう。



この美術館に来た目的は、友人が見たいと言っていた常設展だ。


友人は、モリゾとスーラの作品が見たいと言いながら、他の作品の写真も撮りまくっていた。


この美術館でも、ほとんどの作品の写真撮影が許されていた。


僕も心に響いた6枚だけは、写真に撮って残してある。



美術館を出ると、柴犬を連れた親子が、散歩をしに来たと警備員に話していた。


美術館の周りは遊歩道になっていて、屋外展示もあったので、僕たちも遊歩道を少し回ることにした。


それにしても、田舎では駐車場は当然無料なので、散歩のためにわざわざ有料駐車場に停めるという感覚には驚いた。



車に戻ると、朝には僕たちの車しかなかった駐車場が、都会のナンバーの高級車で埋め尽くされていた。


朝も早よから、田舎から軽自動車でいそいそとやって来た自分が、気恥ずかしくなった。



僕たちには愛着のある、Oリングで滑り止めを施したコンクリート舗装路を下り、次はMOA美術館を目指すことにした。


車を走らせていると、前方を走る高級外車がやけにゆっくりと進んでいた。


周りを見渡すと、すすきが一面に広がっているのが見えた。


カーナビを見て見ると、「仙石原すすき草原」と表示されていた。


友人はすすきに興味がなく、今日も僕一人でまだ4時間近く運転しないといけなかったので、残念ではあるが素通りすることにした。



熱海では、「紅白梅図屏風」と「風神雷神図屏風」が待っている。


それでは、カーナビの指示に従いまして、安全運転で行かさせていただきます。

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