ピーク

僕のピークは中2の頃だろう。


運動も勉強もそれなりにうまくいっていた。


今ではピークをとっくに過ぎ、心身ともに枯れ果ててしまった。



それでも中学時代を知るある友人は、「いいよなお前は、才能があって」とよく言ってきた。


彼はあるとき、国指定の難病にかかってしまった。


「なぜ俺がこんな病気に罹らなければならないんだ」

納得のいかない彼は、毎週のように350km離れた気功師のもとを訪れるようになっていた。


そこで気功を学びながら治療を受けていたが、本人曰く「全然感じないし、まったく分からない」と言っていた。


それでも彼は10年通い続け、「自発功」を身に着けた。


自発功とは、自らの「気」の流れに身を任せることで、自然と体が動き出し、心身のバランスを整える技法らしい。



彼は才能の話をしなくなった。


彼は自らの「気」を信じ、人生を切り開いた。


成し遂げるのは、なにも才能だけの話ではないのだろう。

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