カメラ
数年前、友人が「年賀状書かない宣言」をした。
それに乗じて、僕も年賀状を書くのをやめた。
それでも、年賀状を毎年送って来てくれる友人が数人いた。
ある年、3枚だけ来た年賀状の1枚が、お年玉付年賀はがきの1等に当選した。
当選確率は、100万分の1らしい。
喜び勇んで郵便局に行くと、局長さんまで出てきて祝ってくださり、ひと際局内が盛り上がったのを覚えている。
その年の1等は、コンパクトデジタルカメラだった。
当時、スマホを持っておらず、写真を撮る習慣はなかったが、旅行に行くととにかく写真を撮りまくるようになった。
バズーカカメラで撮っている人を見つけては、その人が去るのを待ち、同じ構図で撮ったりもした。
あるとき、旅行の途中で、そのカメラが壊れてしまった。
ガラケーでは、あまり撮る気になれなかった。
しかし、そのおかげで、すごく視界が広がった。
レンズ越しではなく、自分の目で見て、風や匂いも感じることで、「今ここにいる、ここに来たんだ」と強く実感した。
カメラに当選して写真の楽しさを知り、壊れたことで体感する大切さに気がついた。
今では、スマホできれいに撮って、しっかりと体感することを心掛けている。
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