機械仕掛ケノ守護者様

夜桜リコ

序幕

 その魔術はおとぎ話の様に儚く、月影の様にひどく美しい。たとえそれが水月にも満たぬ嘘であろうと、偽者の名の下に操られた機械仕掛けの紡ぐ虚像はいずれも真実で――――――愛する者と添い遂げる為に振り翳された力なのだから。

 そして、いつしか現世とおとぎ話の境界線が曖昧になりし頃、さすれば臨界へと佇む者への祝福を。歯車を絆す水晶がそれを纏う時、共鳴した嘘は世界すらをも書き換える魔術へと昇華するのである。

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