姫があつまりゃあ、エモいのだ
菜の花のおしたし
第1話 ギャル語講座
さるところで秘密の女子会、お泊まりがございました。
「あー、ごめん、ごめーん!遅れちゃったぁ。出ようとしたらばあちゃんが花見団子持ってけってさ、メンデーでマジ病みだよ。」
「あんたさ、いっつもなんだかんだって遅刻すんだよね。ばあちゃんのせいにするってまじバビルわ。」
「んだわ、こっちは林檎酒でテンアゲーー。」
「林檎酒?あの小人が密造酒作ってるの?毒入りじゃないの?」
「それな、なしよりのありかな。奴らあたしの下僕だかんな。あ、ついでに王子もな。」
「白雪はぶりぶりやってるからなあ、騙されんだよなぁ。」
「そう言うシンデレラだって、継母やら見た目残念賞のアネをこきつかってるんだろさ?」
「うん、王子にさ、命だけはお助け下さい、あの人達は私の家族でしたのよ、くすんとやったらさ、なんて優しいんだ君は!ってよ、あざまる水産ー。」
「ほほほ、本当はいじめ抜こうって腹黒なのに気がつかないってさ。坊ちゃん育ちってあまあまじゃん。この、密造酒うますぎやろかーい。」
「かぐやだってひどいじゃん。ありもしねーもんを探させてるだろし、やばみざわー!」
「だって、やだもん!ピッピはイケメンがいいもんさ。男のくせに白塗りでさシャバイつうの。それと細マッチョがいいの。だから、探してちょっていったらマジ卍で探してるみたい。ツマミないの?花見団子食う?」
「あー、きつい。楽な格好になろうぜ!」
「ジャージしか勝たん。コルセットがきついんだよ、なっ、白雪?」
「.うん、私なんかいつも髪の毛モリモリにしてんじゃん。髪の毛の中が痒いんだよな。花見団子の串くれ!こいつで、髪の毛の中の頭皮をガジガジしよっと。あーーーっ、気持ちいーい。」
「髪の毛が長いのが美人の証なんてさ、見てよ、この長さ重てーのなんのってさ。だーかーら、みてみてー!」
「おい、かぐや、ツーブロに刈り上げてんのか!羽ばたいてんねー。」
「これな、いいんだって!おかげで涼しいしよ、軽いんだって。ほんでもってさ、上から長い髪の毛垂らしとけばバレないじゃん。画期的ーー!エジソンにしか勝たん。」
「ティアラがぶち刺さりで痛いでかんのみほー!それーポイっ!」
「あ、私もほらよーのすけ!ポイっ!」
「主ら、ゴミ箱に捨てんじゃないわよ。これだから西洋人はバビルわ。
これ、億様モノじゃろが?」
「それガーチャー、ほんまごめんやで。」
「とりま、チルチルしよーぜ。」
「りよ!」
「りょ!」
こうして、かぐや姫とシンデレラと白雪姫はギャルってお泊まり会は続きました。
意味わかんないからって質問してはいけません。
私だってわかんないんですから。
姫があつまりゃあ、エモいのだ 菜の花のおしたし @kumi4920
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