明日町商店街テクノ娘
倉沢トモエ
テクノ娘
第1話 夜の途切れる場所
雨上がりの濡れたアスファルトに、点滅しているブルーのハートマークがにじんでいる。スナックの扉の上で光っている。
夜八時。商店街のシャッターはみんな下りている。街灯の明かりが隅々までは届かず、暗い。
電話ボックスの蛍光灯は切れかかっている。電話帳が破られている。どちらかというと殺風景。
「あたしが思うに、こういうところにありがちじゃない?」
「それには同意だっ
「〈途切れる場所〉の反応が強いっ
「でしょ?」
あたしだって
そうしたら、
「誰か寝てるっ
電話ボックスなんて広くないんだから。扉は開いていて、女の子は背中からはみ出してる。
「でも確かにここだっ
家出かなあ。ポニーテールの女の子。黒のパーカーに、白のコットンパンツ履いてる。足元は赤いスニーカー。手荷物はないな。
「ところで、っ
GP、なにか勝手に話しはじめたぞ。
「GW期間中にカクヨムに会員登録すると、図書カードが抽選で当たるキャンペーン実施中だっ
まだカクヨムに会員登録していないみなさんは、ぜひチェックしてみてほしいっ
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