第21話「逃げ場」

20XX年4月19日8時15分。東京・高尾、別の山。


『高尾鬼流!!!形態変化!!!!!』


13人が声をそろえて言うとそれぞれの身体が大きくなり角が生えた。

そして、全員が声をそろえてまたこういった。


『童子砲(デーモン・キャノン)!!!!!!!』


彼らはそれぞれの金棒を自分たちに打ってきた。

対抗して我々も技をぶつけると土煙が上がった。だが、その後も彼らは立っていた。


「ひあはははははっははっはははっはは、やるな~~~~。ちなみにこれは序章だからな。覚悟しろよ???」

そういうと、彼らは各々のペースでばらばらにさっきの技を打ち込んできた。


「ほらほらどうだ???つれぇだろう???さっさと諦めてしまえよ。」

「まぁ厳しい戦いではありますが・・・。あきらめたりはしないさ。」

「それだけレベルアップのチャンスってわけだ。」

「これは絶対に私たちは強くなれるってことだから私たちは絶対に・・・。」

『負けはしない!!』


「二刀流水芭蕉!」「八岐大蛇・斬!」「炎獅子王!」「ダイヤモンドダスト!」


20XX年4月19日8時17分。東京・高尾、大山屋敷。


「あいつらまだ暴れてるのか・・・。長いな。」

「えぇ、第2形態に入ったようですね。童子砲を打ち続けてるようです。」

「これだけ、体力が残ってるとは、奴らも成長をしたってことだな。」

「そうですね、最初はそれぞれのいいところだけで戦ってた彼らは、しっかりとお互いの良いところを生かした行動をしてるとは思います。」

「まぁまだまだだが。」

「でも大丈夫でしょうか・・・。」

「なにがだ??」

「彼ら最終形態まで行くんじゃないかと思いまして。」

「確かにな・・・。酒弾持っててると思うしな。その時は俺も出よう。」

「私も参ります。」

「そういえば、水村はどこにいる???」

「あと、30分ほどで到着するとのことです。」

「10分で来いと伝えておけ。現地集合ではないとな。」

「かしこまりました。その通りに伝えておきます。」


20XX年4月19日8時20分。東京・高尾、別の山。


「やるじゃねえか。こんなに打ったのは初めてかもな??なぁ、お前ら。」

「あぁ、岩がもうねえな。こんなに囲まれてちゃ逃げられねぇ。」

「もういいじゃない??捕まっちゃえば。」

「だから、捕まらねえよ。みんな行くぞ。俺に掴まれ。」

「「「わかった。」」」

「二刀流奥義・奪回!!!!」


「おい、逃げんのか???!!!待ちやがれ!!!!」

「逃げるんじゃないわよ。降りてこい!!!!」


20XX年4月19日8時21分。東京・高尾、別の山。上空。


「みんな、最大火力で攻撃をできるか???下に向かって集中砲火で。」

「ほう、何をする気であるか???」

「さっきの奴らの攻撃を受けた時に逃げ場は後か横だっただろ。下に向けて撃てば逃げ場はほぼないに等しいんだ。」

「なるほどね、結構残酷な技だとは思うけどやったほうがいいね。」

「そしたら、最大火力をぶつけちゃいましょう。」

「じゃあ、よろしく頼む。一回で終わるように最大最高の技を下へ!!!」

「大粒雪塊大砲弾(ビックフロスト・シェル)!!!!!」

「火炎獅子大王(フレイム・ライオンキングダム)!!!!!」

「八岐大蛇・新死斬!(ヤマタノオロチ・シンダイザン)!!!!!」

「二刀流・双天望(ソウテンボウ)!!!!!!」

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