第33話
月に1、2回のペースで魔境・獣の森での探索を行なった成果が出て来た。それは召喚可能なスライムが増えたことだけじゃなく、他のスライム種と他のスライム種を掛け合わせて召喚するという技が増えたのだ。
例えばアロースライムにアイアンスライムを掛け合わせたスライムだと鉄製の矢を生成するスライムが出来たりする。
もちろんそう言った特殊な召喚をするので消費する魔力は多いが、これまで単体だけの能力だと使わなかったスライムもこれで使えるようになるだろう。
それでも現状だとまだ2匹のスライム同士しか出来ないが、いずれはもっと多くのスライムと掛け合わせた召喚も出来るはずだと思う。
まあ、そうした所で掛け合わせたスライムでもリムの劣化版にしかならないけど、そこは数でカバーなのだろう。リムは1匹だけしか召喚できない特別なスライムなのだから。
そうしたスライムの掛け合わせが出来るようになってからの獣の森の探索は順調に進んでいた。
問題なのは俺だけじゃ獣の森の中層のモンスターにでも足も出ないこと。それだけが問題なのだが、それが1番の問題なのだ。何故なら自分の身を自分で守れないのだ。その為、俺はまだ中層への立ち入りを禁止させられている。
だがその反面スライムたちは掛け合わせた事で使える能力が増えて強くなり、中層のモンスター相手でも倒せるようになった事から召喚可能なスライムが増えている。これが召喚可能になったスライムたちだ。
ブラッドスライム
多種多様な血液類を捕食した事で進化した特殊なスライム
生き物の血液に擬態して奇襲する
魔力を消費して捕食した事のある種類の血液を生み出すことができる
攻撃方法
体当たり
体内に取り込んでの消化
血溜まり擬態
体長30センチ
スライムシェフ
調理器具を使って料理をする特殊なスライム
攻撃方法
体当たり
体内に取り込んでの消化
体長30センチ
スライムプラントフルーツ
多種多様な植物の果実を捕食した事で進化した特殊なスライム
土色の体色をしている身体が見えないほどの果実の皮で覆われており、魔力を消費して根っこを生やしている。
ただし生やす事が出来るのは植物の果実は捕食した事のある植物だけだ。
また、魔力を消費する事で周囲の植物に特に果実に干渉して成長させたり、植物を特に果実部分を操ることが出来る
光合成を行なう事で捕食行動を行なわなくても死なない
攻撃方法
体当たり
体内に取り込んでの消化
魔力で強化した果実での殴打(果実に寄って威力や効果が変わる)
植物操作(特に果実の部分)
光合成
体長30センチ
ソルトスライム
大量の塩を捕食した事で進化した特殊なスライム
魔力で捕食した事のある塩を作り出す事が出来る
攻撃方法
体当たり
体長30センチ
スライムビーストベア
複数の熊系モンスターを捕食した事で進化した狼系モンスターの特徴を獲得した特殊なスライム
全身を熊の毛皮で覆われており、熊の手や熊の牙から繰り出される攻撃は熊系モンスターと変わらないくらいの威力を持ち、熊の尻尾の生えたスライム
攻撃方法
体当たり
口を作り出しての噛み付き
熊の手から繰り出される爪斬
捕食した熊系モンスターの能力
体長30センチ
ブラッドスライムは解体する時にモンスターの血を抜いてくれるのが役立っているスライムだ。
スライムシェフ。このスライムはリムと料理をしたり、そこから料理を作るのに興味が湧いたリムが色々と作っていたのが召喚できるようになった要因なのだと思う。
スライムプラントフルーツ、この獣の森で手に入った果物や購入した果物をたくさん食べた影響だろう。
ソルトスライムは塩や岩塩を食べさせたことで召喚可能になったスライムだ。塩はエルフの国では手に入りにくい物だから召喚できるようになって運が良かった。
戦闘系のスライムビーストベアが増えたのは中層に現れる熊系モンスターが増えたからだろうし、強さは移動速度はそこそこだが攻撃力は高い。
これが獣の森やこれまでの活動での僕たちの成果だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます