第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト【二十首連作】/オトナになるまであと1500日くらい
まさしの
第1話
吾はいま 十四歳と 八か月 五千日目の 朝を迎える
出来ること いつの間にかに 増えている 吾は中二だ 広がる未来
親の声 やるつもりだと 反抗期 心と身体 予定不調和
夜更かしと ためしに飲んだ エスプレッソ 軽い眩暈と 大人の気分
異性みる 目と目を逸らす はずかしい ともに遊んだ 過去を忘れて
先生の 子供だましが 透けている ガチでむかつく 大人の狡さ
テスト受け 成績あがる ホッとする 親の小言 聞かなくて済む
好きという 気持ちわからず ニセ笑顔 嫌われるのが 怖いだけなの
きつくなる 制服袖に 骨軋む 痛みに耐えて 浮かぶ微笑
窮屈だ 法律ルール 決まり事 見えない檻で 心が死んだ
教室で 孤独感じる 気が滅入る 誰も知らない 吾の気持ちを
学びの場 心が拒む 嫌だ嫌 それ何の為 やらないとダメ
うるさいな 大人の嘘は 聞き飽きた だけど従う 吾弱いから
もうキモイ キモイキモイよ なぜ見るの 異性の視線 吾は獲物か
空回り つながる先が わからない 思考停止の 中二の病
めずらしく 響くチョーク 開くメモ 電池の減った 端末閉じた
吾は何故 生きて学んで 食って寝る 明日の自分の 想像は無理
がさついた 放課後の時 友と共 ただ潰すだけ 輝く午後の光
ありがとう 渇きを癒す その言葉 全能感で 気持ちうわつく
第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト【二十首連作】/オトナになるまであと1500日くらい まさしの @Joe_
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