ありありと目に浮かぶ、怖ろしくも美しい景色

 主人公が遭遇した、とある岬での出来事……それは、不可思議で、身の毛のよだつような、深い闇夜の海の物語。
 詩的でありながら畏れに満ちた物語は、静寂と同時に、力強い命を感じさせてくれます。ここに描かれた夜の景色に、あなたはなにを感じるでしょう。

 この話だけで独立して楽しめますが、同作者様の『猫魔岬變』もお読みになることで、この話を更にお楽しみいただけるのではと思います。

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