通信 宇宙世紀100年代前半
地球防衛軍イカロス大隊23G小隊に久しぶりの休暇が与えられたが特にする事も無いのか、
同司令官のマギーは23G隊メンバー全員と車で何処かへと走った、
走った先は一際巨大なパラボラアンテナ。
「…其処は何処何です?」
マルクがそのアンテナに驚きを感じた、
「嘗て電波を用いた宇宙観測所…だった」
「?」
マリーが首を傾げた、
「新第一次世界大戦の時。SFUAはコロニー落としの後次に電波観測所を襲撃した、本来は宇宙を観測する為のモノが今はスペースコロニーの監視には都合が良過ぎた、此処では携帯電話の電波で悪影響を受けるから公衆電話が彼方此方に有ったが、そんな彼等はWi-Fiスポットを埋め込み使用不可にした訳」
「そのWi-Fiスポットは撤去出来なんですか?」
スレイドの質問に対して、
「掘削工事の類いで地中深く埋められてて取れないのよ、しかもアンテナはまだ生きてたみたいで鉱石ラジオの様に電波を電源とするからまだ動くの」
「つまり使えないと?」
ケネスが唖然とした、
「そういう事よ」
その超巨大アンテナの有る施設の門の前に車を停めるとマギーは態々降りて門の近くの機械に何かを読み取ると門が開いた、
施設の中、
施設の中には6人以外誰も居ない。
「此処で何を?」
スレイドは疑問を言うと、
「ソレがこの答え」
マギーは機械を操作すると、
『…ピィー…ガガ…ガガ…ピィー…ガガ…ガガ…ピィー…ガガ…ガガ…ガガピー…ガガピー…ガガピー』
数分間のノイズの後、
『…ガガ…こち…は…オペ…ショ…モ…ア…ティ』
暫くした後に、
『…此方、ジョ…ジ=グラ…ブラ…誰…だ、そ…らから通…するの…?』
「ジョージ、久しぶりね」
マギーから一言を言うと、
『…マギ…か?…ギーだな?』
「司令とはどんな関係で?」
マルクの疑問に、
「古くからの付き合いと思えば良い、ほらレイさっきから黙ってないで何か言う事は無い?」
ソレからは通信機越しで感動の親子再会とも言える、
その中には惑星セシリアにて妻のマリアに子供が身ごもった事も判明した、
ただケネスやスレイドは気掛かりな事が遭った、
ノイズに紛れてた誰かの声が聞こえた、ただその言葉には違和感が遭った、
「…多分だよな?」
「ええ…」
「この言葉は」
「フランス語かイギリス語の類いです」
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