第9話 初めての戦い②

「ギャッハッハッハ」

「ホネ、ゴトキガ」

「クチダケダッタカ」


「グガッ」


高笑いを続けていたゴブリン達だったが、

棍棒を振り回していたゴブリンが不意に倒れ込んだ。

首裏から流れる血。

尖った石が刺さっており、倒れ込む。


「おいおい、誰が口だけだって?」

「スケルトンを舐めてるのか?アンデッドってのはなぁ、不死身なんだよ」


スケルトンのバラバラになった体は組み直され、立ち上がる。

そう。

不死身とは言ったものの実際のところは

殴られる寸前に自身の体をバラバラにして砕かれるのを防いだのだ。

ゴブリンの背から血が流れる。

そして彼の脳内で響く音。


<レベルが上がりました>


「これがレベルアップか。力が湧き上がるよ。」


「ナンデ、ホネガ」


「覚悟しろよゴブリン共。俺の経験値になりやがれ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る