第8話 初めての戦い①

「誰か1匹かかってこい」


「-主様、勝算はあるのですか?-」


武器がない以上コイツらに勝つのは無理だろうな。


「-では不可能なのでは?-」


だからまず、そこを解決する。


「-なるほど、1対1に持ち込んだのはそのためですか。-」


あぁ、そういうこと。


「ホネゴトキガ、バラバラニシテヤル」


周りのゴブリン達はコイツが勝つのは当たり前だとふんぞり返ってやがる。


ニヤニヤが収まらないな


「-口角は上がってませんよ?-」


骨だからな〜

気分だよきぶん。


「まだ来ないのか?案外弱虫なんだな」


「ナンダト、」

「イマスグニ、バラバラニ、シテヤ、ル」


ゴブリンは突進してきた。

やっぱり知能は低いんだな。

とは言ってもコイツの攻撃ひとつで俺はバラバラになるだろう。



「-主様、左上から来ます。-」


危ねぇな

棍棒振り回しやがって

ソフィアが早めに言ってくれなかったら俺の俊敏アジリティじゃ避けられなかっただろう。


俺は手元にある石を顔面目掛けて投げつけた。


「グガァ、、、キサマ、ヨクモオレノメヲ」


俺の投げた石はゴブリンの目に当たり、

片目をつぶした。


「ゼッタイ、コロス」


「-次が来ます。避けられません!!-」


俺はゴブリンの振り回す棍棒を避けることが出来なかった。


俺の体の骨はバラバラに落ちていく。

その場所に残されたのはバラバラになった骨だけだった。

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