さまざまな色彩豊かな蝶の俳句が、幻想性を帯びながら舞っています。以前に読んでいたのですが、気になって、読み返してみたら、やっぱり凄かった!もともと、色彩感覚の優れた詩人である作者ですが、俳句にギュッとその詩情が凝縮されると、一段とその詩情が薫り立ちながら、まばゆい閃光を放っていました。とりわけ、最後の1編の詩は秀抜。俳句の蝶たちが集まって、キマイラのような摩訶不思議な蝶になって、極彩色の鱗粉を撒き散らしているような魅力で溢れています。現実世界に疲れた現代人の魂を、癒してくれる句集プラス詩です!
もっと見る