概要
あんた、もの好きだね。ピシュタコ調査? それ、カネになるのかい?
南米の廃村同然の村を訪れた民俗学者が聴いた物語。
少年の出会ったカトルと名告る金髪の男。黒いコカの葉。闇夜の儀式……
やがて訪れる破滅。
金髪の男の正体とは?
そして、民俗学者に語る男はいったい……
草森ゆきさんのイベント「死別ブロマンスを書いて欲しいリターンズ」参加作品
南米の吸血鬼ピシュタコをブームにする学会出展作(そんなものはない)
少年の出会ったカトルと名告る金髪の男。黒いコカの葉。闇夜の儀式……
やがて訪れる破滅。
金髪の男の正体とは?
そして、民俗学者に語る男はいったい……
草森ゆきさんのイベント「死別ブロマンスを書いて欲しいリターンズ」参加作品
南米の吸血鬼ピシュタコをブームにする学会出展作(そんなものはない)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!品格ある怪談、あるいは衝撃の一場面
ホラーというより伝統と風格を漂わせた英国の怪談を読んだ気分になった。
南米の森に生まれ育った「おれ」の語り口はかなり荒っぽいが、疲労と諦念をたたえた文体は完全にハードボイルドで、正直カクヨムでは珍しい。
おれは世話になった老婆を救うため謎の金髪男カトルと夜の森に入る。
そこで出会った「影」たちがある行動を起こすとある出来事が起きる。
この場面に仰天した。
カクヨムにはいろんな奇想やアイディアにあふれた作品があるが「驚いた」という点において、自分はこの『記憶の森のほとりにて』がナンバーワンである。
語り口がずっと静かなのもいい。
英国怪談やハードボイルド、それから『テスカトリポカ』のよう…続きを読む