目が覚めると謎の列車に座っていた主人公。車両を奥へ奥へと進むたびに、自分の心と向き合っていく、というお話。セリフ回しが洒落ていて、素敵だった。また、独特な例えや、物語の中で艶やかに描かれる色が、印象的で面白い。デュペリのような、江國香織のような、まだ読んだことのないような、そんな味がします。是非に。
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