第193話 雨上がりの
昨日から降り続いてた
雨が突然あがった
しっとり濡れた街並みが
静かに立っていた
あちらこちらにできた
水たまりをよけて歩く
重なる雲の間から
差し込む光がキレイだった
ぬるい風に流されるように
ゆるやかに時は過ぎる
低く飛ぶ鳥の姿を
びしょ濡れのまま見上げて
少しずつ消えていく雲を
ゆっくり目で追いかけた
明日はきっと晴れるからと
誰にともなく呟いた
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