第166話 卒業式


校庭の桜のつぼみがほころんで、

というのが定番らしい

卒業式の挨拶文

正直今年はまだ

梅が咲き誇っていたりするんだけど

などとくだらないことを

ツラツラ考えてみたりする


名を呼ばれ壇上に上がる子どもたち

良かったねと思いながらも

混ざれない隣の席の我が子が切ないような

それでも隣に座っているのが誇らしいような

だからイヤなんだよな

悶々とする学校行事

慣れたつもりなんだけどな

いろんな感情が交錯すること


参加できたようなできなかったような

そんな卒業式

これでやっと呪縛から逃れられる

せいせいした気分

出来れば次のステップは

悶々とせずに済みたいと願う


でもまあ

無理ならいつでもバックレておいで

何があっても私は

あなたの隣にいるよ

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