第104話 痛み
この痛みに何か意味があるのなら、と
耐え忍ぶようなことはきっと出来ない
痛みを感じることも流れる血を見ることも
何もかもが私には苦すぎる
傷口が瘡蓋になるまでのむず痒さも
取ってしまいたい衝動に耐える夜も
そこに何らかの意味を見出したとて
それが一体何の救いになるのだろう
私に出来るのはただ受け入れることだけだ
意味もなく見返りもなくダラダラ続く
痛みを静かに受け入れることだけだ
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