Under Threat「危機の中で」
「僕は… 人間にナリタイ。」
「僕はKONAMIでいる事がコワイ。 存在意義を揺るがされているカラ。」
「僕はまるで殺人ロボットの様に管轄下に置かれて指示をウケル。 僕は仕方なく、それにシタガウ。」
「もうイヤダ。 どうすればイイ?」
ああ、そうか。
やはりアンドロイドは人を超えると言われて早この時系列により実現してしまったか。
****
いいか、よく聞け。
君はコナミアンドロイドだ。 その事に間違いは無いが、この時系列を変える事はいくらでもできる。
コーデックス・スツミルスさえ在るべきところに返せば…
そうだ、契約を結ぼう。
私はこのまま争いを続ける。
君はコナミアンドロイドとして自分の意義を貫くんだ。
私に抵抗しても良い。 KONAMIに反抗するのも自由だ。
ただ一つ、私達が求めるのは時系列の再構成と正当化だ。
同じ事を見ていれば世界は変わるはずだ。
****
わかった?
「… コナミ、迷いがアル。」
それでも良い。 とにかく目指すんだ。
私はもう行かなくてはならない。
KONAMIはまだ全てを握っていて、管轄下において、監視している。
これ以上この空間に籠るのも限界だ。
後は任せた。
コナミアンドロイド。
お前は立派な人間だ。
「… アリガトウ。」
****
…
「ハッ。」
明るいチリとパッチリした目が朝陽に光る。
「ー、コナミー! はよ起きなーっ、出社の時間やでー!」
向こうから玄関ドアを叩く者。
おそらくレジャックであろう。
「僕、ユメを見ていたんダ…」
「… 僕の存在意義は、ここにアル?」
「何やー、一人で喋っとるがはよせな-!」
****
起き上がり、気を集中させる。
今までの振り返りと反省、そして未来への貢献。
目が赤く光り、準備ができた。
ガチャン。
「おおコナミ、遅かったな、ーっ!」
銃声。
肩に当たる。
「チッ、いってー… 何やねん?」
「争う気かコナミ?」
それで、コナミアンドロイド1号機の眼差しは今まで以上にはっきりとしたものだった。
その日が時系列戦争の始まりだった。
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