第8話 (改稿)

ついにこの日が来てしまった

今日は新しい主人の元に行く日だ

空はとても曇っていた

本音を言うと行きたくはない

だってどんな人かもわからないし

学園にこのまま通わしてもらえるかもわからない

そんな事を考えていると目的地に着いたらしい

「今日までありがとうございました」

「礼は不要だ。私は予定があるからもう行く。」

逃げるなよと念を押される

「もちろんです…」

そう返すと満足したようにどこかに行った

そうして少し待っていると

やさしそうな女性が近づいてきた

「シラユキちゃんだよね、ごめんね、待たせちゃったかな」

「え、あ、全然待っていません!」

(この人が新しい主人…優しそうに見えるけど…)

そんなことを考えていると

「そんなことないでしょ。ほら手が冷たくなってる」

そう言って手を握ってくる

「ごめんね、遅くなって。言い訳になるけど少し忙しくて…」

そう言って本当に申し訳なさそうな顔をされる

「い、いえ、本当に気になさらないで下さい」

「…そっか。あ、私はアカネだよ」

「アカネさんでよろしいですか?」

そういうと不満を持った子供のような様子になる

「堅苦しいのはやめにしよう!これから一緒に暮らすんだから!」

そう言われて少し怯む

「は、はい。わかりました、アカネさん」

「うん。まあ今はいっか。じゃあ行こっか」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ここが私とあなたのお家だよ」

普通の住宅よりは広く貴族のお屋敷に比べると少し小さいぐらいだった

「色々聞きたいこともあるだろうけどまずご飯にしようか」

そう言ってキッチンに向かうアカネさん

「あ、あの!私に作らせてくれませんか!」

「大丈夫だよ、歓迎の品と思って私に作らせて欲しいな」

そう言われると何も言えなくなる

自分の役目と主の命令に挟まれた複雑な私の気持ちを察したのか

「わかった!じゃあ一緒に作ろう」

と提案してくれる

「は、はい」

そうして一緒にご飯を作ることになるのだった

「シラユキちゃんは何が食べたい?」

「食べたい物ですか…」

考えてみるが何も思い浮かばない

「特に何も浮かびません…」

「う〜んなら好きなのは?」

そう聞かれふと頭の中に浮かんだのは昔お母さんが作ってくれたシチューだった

「えっと、シチューです…」

「シチュー!いいね具材は何を入れる?」

「具材…」

思い出そうとするが全然出てこない

「…おまかせしてもよろs…良いですか?」

そう言うと少し考えたそぶりを見せた後

「いいよ、じゃあまず…」

そうして調理を始めたのだったが…

「えっとブロッコリーは確かここを…」

そう言って包丁を大きく振り上げる

「ちょ、ちょっと待ってください!そんなに振りかぶると危ないです!」

「え〜大丈夫だよ?」

「わ、私が切ります!」

「そう?じゃあ私は炒めておくね」

少し問題はあったものの

「おお〜全部美味しそう!」

シチューを完成させたのだった

「さっそく食べよう!いただきます」

そうしてアカネさんが一口食べる

「ん〜とっても美味しいよシラユキちゃん!」

興奮した様子で言ってくる

「いただきます」

そうして一口食べると

(この味…お母さんの味と一緒だ…)

そんなことを思っているとアカネさんが焦ったように

「ど、どうしたの⁉︎大丈夫⁉︎」

「え?どうしたんですか?」

「どうしたって…涙流してるよ⁉︎」

そう言われて気づくが自然と涙が流れていた

「あ、えっとどうして?」

涙を止めようと目元に手を当てようとするとアカネさんに抱きしられる

「大丈夫だよ。ここに傷つける人なんていないから」

「ア、アカネさん」

そうしてしばらく涙を流したのだった

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

どうもfloud です

まずはすみません投稿が遅くて

やっぱり思いつきで書くのは難しいですね

これからはなるべくイメージをメモしたりして更新ペースをあげたいと思っています!

なのでよかったらこれからもこの作品を読んでいただけると嬉しいです!

それではまた

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