第7話  異常な数

 パピは思います。

 (何この世界の虐めの多さ!3歳児くらいから小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、老人会、ありとあらゆる年代において普通に虐めが横行しているではありませんかそれだけではありません。国同士でも虐めが行われているのです。異常過ぎます)

 そこでパピと桃恵は考えました。この世界全体に虐めをしようと考える度に、強烈な頭痛を起こしてしまう呪いを掛けて様子を見ようと。


 それから1か月後、助けを求める心の声が激減しました。


 それでなお未だ虐めは続いています。

何故でしょう?

虐めを虐めと考えていない人間が少なくないのでした。

それは地位と権力の高い者達に顕著にみられました。


 特に大国と言われる巨大な領土を持ち地下資源を保有しているくせに周辺諸国の領海で海底に資源が眠っている調査結果が報道されるとその海域は我が国の物だと言いがかりをつけ横取りしようとする国や、

 他の国に我が国の国民が住んでいて、差別を受けて苦しんでいるから救出のために軍隊を送ることにしたと事実無根の自分勝手な言いがかりをつけて侵略をしようと戦争を起こす国など呆れた国々が小国を我が物にしようとしているのです。

それら大国の国民は国の上位権力者の為に洗脳教育されて、わずかばかりの私財を得るために弾圧されて生きているのです。これはパピにとってはとんでもない虐めだと考えています。


 なのでこれら大国の首脳陣に普通人に対する罰よりも重い厳罰に処すことにしました。

その罰とは意思疎通が出来ないようにする事。

虐めと考えられる命令を出そうとしても次の現象が起こる呪いを掛ける。例えば、


1,会話を出来なくする。

2,文字や信号を書けなくする。

3,指などでキーを打ったり、フリック出来なくする。

などで政治に係われなくする。

これは後を継いだ者達にも適用する。


 万が一、破れかぶれになった最高権力者が全世界に核攻撃しようとしたら不味いので先に核兵器をただのゴミにしてしまいました。そしてそのゴミを何億光年離れた超巨大恒星に転送して消滅させました。

 何億光年もの距離を転送するのは莫大なエネルギーが必要ですが空間を折りたたんでジャンプさせれば比較的少ないエネルギーで転送が可能になります。これは桃恵が読んでいたSF小説からヒントを得て生みだしたパピのオリジナル魔法です。


 大国のみならず例え小国であっても核兵器を所持していて、ほんの一握りの権力者が国民を犠牲にして豊かな生活を満喫する国も対象になっています。


しばらく様子を見てパピの世界に戻ることにしました。


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