第39話 『第2じごくステーション』 その3
『では、しつもんです。あなたは、世界から戦争をなくしたいですか? なくすとしたら、いつ、なくしたいですか? はい。こたえてください。』
『んなもん。決まってます。なくしたい。いますぐに。』
『では、つぎのしつもんです。人類は、あと何年、生き残るでしょうか?』
『そりゃ、わからないなあ。』
『こたえてください。なんでも。』
『はあ………まあ、では、200年。』
『はい、次です。あなたは、あと何年生きますか?』
『ぶっ。そりゃもう、そちらのご専門でしょう?』
『こたえてください。なんでも。』
『では、15年。』
『最後のしつもんです。あなたは、地獄に堕ちますか?』
『む。遠慮します。』
『よろしい。おわりです。ご苦労様です。では、これから、審査が行われます。1時間ていどかかります。その間、映画をお楽しみください。題名は『なぜ、わたしは地獄に堕ちたか。~あるサラリマンの告白』です。』
車輌の前方にスクリーンが降りて、車内は暗くなりました。
『なんだ。やはり、ぼくだけなのか?』
しかし、暗くなってみれば、まわりは、実は、たくさんの人に囲まれていたのです。
『げっ〰️〰️。なんだろう。どうなってるの?』
まったく、ぼくは、訳がわかりませんでした。
📽️ジー!
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