「リアリティ」のある怪談

 実際にあった話なのかはわからないが、あったようなリアリティがある。それは、巧みな構成と文章力のおかげだろう。虚実の織り交ぜ方がうまい。
 なにもないビルに人々が勝手に恐怖心を抱いたようにも読み取れておもしろい。この作品は、「事実」と「空想」が二重構造になっている。
 タイトルも秀逸。
 ぜひぜひ、ご覧あれ。

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