第6話 美術館
緑色の日が差す画廊を
ウッチェロという名の男と歩いていた
ステンドグラスは聖人を
描いており、
巻貝からは森の匂いがする
螺旋の階段が軋み
猫の舌を出すと
逃げ出す小人が
壺の中で舵を取り
人間のいる街に川から流れつく
美術館を出ると
ウッチェロと私は酒を飲んだ
広場を竹馬に乗った道化が通る
夕立が降り
蟻がせわしなく
落ちた飴に群がる
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