第2話

クリムゾンレッドの甘い愛。

心は何も映さない。甘美な響きにただ憧れるだけ、

憧れるのは、手に入ることを底では諦めてるから。

誰かが私の手を引いて、抱きしめてくれたら、空洞は埋まるのかな。

分からない。ただ、無性に寂しい。


分からない、何も手につかない。

私は今、どこ行きの列車に乗ってるのかな。そこはちゃんと、いい場所だよね?

トンネル抜けて奈落とかじゃないよね。

それが気になって仕方ない。道中の景色さえ、色褪せて見える。

私はいつも今いる場所に満足できない。


怖くて仕方ない。どうせすぐ終わる、この関係も、最悪な形で。

夢ばっかり見てる。現実は砂のように救いようがない。

じゃあ、私は全身砂で出来ていたのかも。


水で固めたら、少しは強度が上がるかな


ポッカリと空いた穴。ただの穴ならまだよかったけど、私は必ず置き土産をされる。

穴の中央に小さく一つ、「ブス」と書かれたクッキー缶。

私はそれを拾い上げてすさんだ気持ちで泣きながら食べてる。


ただ悲しみにも浸れない、自己完結できない自己完結。

持て余してる、だから書いてる。

少しは楽になりたいなと、願いながら書いてる、まがい物の毎日。

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