おおみそか
誕生日、クリスマス、年の瀬。
数年前までは、あれほどまでに待ちどおしく思っていた日も只の1日だと思うようになった。
12/31、おおみそか。
今日もそんな1日だ。
「1年間お世話になりました。」
「来年もよろしくお願いいたします。」
「よいお年をお過ごしください」
社交辞令的にもそんなやり取りをしていれば、嫌でも年の瀬ということを思い知らされる。
年末年始が繁忙期のこのアルバイトの行列だって、そのしらせの1つだ。
シャワーをあびながら、そんな1年間の総決算を雑に行った。
学業、◎。GPAでいえば学年3本指にはいるくらいだった。
研究、◎。教授に国際学会の期待をかけてもらえた。
就活、◎。所謂納得内定というものをいただいた。
長期インターン、まる。アルバイト、まる。
正味、まるに関して言えば、悔いはある。
が、それを忘れながら年を越してゆく。
いまではやり残した〜!!という気持ちは毛頭ない。
「まぁ来年できればいいか。」
それくらいの気持ち。
勿論。まるという自己評価が重症ではないのが大きいが。
来年やればいいか、今年は十分頑張った。こういう気持ちを抱えながら人は年を越していくのだろう。そんな、こういう気持ちに対しても十分だとおもう。
そうやって人は成長しすぎず、少しずつ成長していくんだろうと思う。
じぶんはそういうじぶんを、息苦しくないから嫌いではないし、成長が遅いから好きでもない。
そんなゆく年くる年。
今年もすぎてゆく。
ノートの端くれに書くような @cafe_diary
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