祖母から受け継いだ喫茶店を守ろうとする少女
そんな彼女の前に現れたのは、魂を奪いに来たはずの死神。
……ところが気がつけば、死神はなぜか喫茶店の手伝いをしている。
喫茶店を舞台に、料理や店を訪れる人々との出来事を通して、
二人の関係は少しずつ変化していきます。
軽快な会話と個性的なキャラクターのおかげでテンポもよく、
気づけばページをめくる手が止まらなくなります。
喫茶店の温かな空気、料理の描写、
そして二人のやり取り。
それぞれが重なり合うことで、
この作品ならではの心地よい物語の空気が生まれていると感じました。
最終話もすごく良い!!
ぜひ読んでほしい作品です!
美形の死神(カマ野郎)が出てくるとか。
料理女子が活躍するスローライフ小説は、カクヨム内にも数あれど、ツカミ5話までにオリジナリティを炸裂させる、ハイテンション料理小説は、即オススメすべきだと思い、レビューさせていただきます。
祖母を看取り、福井県山間部にある閉店寸前の喫茶店を守る約束をした女子高生・藍里の元に、美形の若い男がやってくるが、彼は死神。
契約履行のために訪れたが、
「死ぬ前に自分のつくった料理を食べてほしい」
と言われ食べてみたら足元から光り始めて昇天しかけるという、「うまいぞー」と絶叫しながら目からビーム放つ味皇とは異なる「美味しさ」表現が飛び出す、斬新作品に、初手から心を鷲掴みにされました。
テンションの高さも私にはちょうどいいです。
死んでもよくなったり、やっぱり生きたかったり、生死への渇望の落差が激しすぎるヒロイン藍里。
死神と夜神月か、死神と藍里か――
異色ペアの今後を楽しみに読み進めたいと思います。
この喫茶店の物語には、魔力があるんじゃなかろうか。
例えば、読んだ人をニヤニヤ笑わせたり、ほっこりさせたりするようような魔力が。
本作を読んで、そんなふうに思いました。
しかし、それも当然でしょう。
なにせ、この喫茶店――黄泉平坂の茶処――は、初代店主が死神と契約をして営んできたお店なのですから。
この由緒あるお店を継いだのは、女子高生の藍里。
客足の少なさに嘆く藍里のもとに、妙な死神が現れたことで、物語は急展開します。
その死神は、藍里の先祖である初代店主からの約束で、彼女の魂を奪いに来たというのですから……さて、どうなることでしょう?
ライトな読み口で、するするっと読みやすい作品です。
死神のモルテと藍里のバディが見ていて楽しいです。二人(モルテさんは死神ですけど)軽快な掛け合いがたまりません。
お店を訪れるお客もクセの強いキャラばかりで大変賑やかです。
なのに、ちょっとほっこりさせる場面もあって……絶妙なスパイス加減です!
これは、この店の常連さんになっちゃうかも……なんて思いました。