第2話 噂
2.1
いつものストリートピアノに、あの高校生がいる。
茶髪にピアス、着崩された制服、でも人は見た目じゃない。
誰よりも綺麗で、楽しそうに音を奏でる彼を
「
この頃の桜冬は、よく後ろから幼馴染の
「あの制服、五十鈴附属高校じゃん。あんなに上手かったら音楽科専攻でしょ」
ポツリと冴子が言う。
ピアノを弾く彼の制服は、この辺では有名な高校で、
「私もあの制服着たかったなぁ・・・」
「
冴子は、ニコッと笑い、両手で小さめのガッツポーズを作る。
「うん、そのためにレッスン受けてるからね」
冴子の言葉とガッツポーズに、
そんな会話を冴子としてから少し経って、
けれども、
それに、憧れの五十鈴附属高校の編入試験に向けて、
どうやって試験を乗り切ったのか、
唯一、
そんな思い出も五十鈴附属高校の始業式を迎える
「冴子、遂に私、入学したよ」
気合を入れるために小さく呟く
校舎には満開の桜、新学期でにぎわう生徒、初めての場所への戸惑いと期待で
目の前を、ストリートピアノのご本人が通り過ぎたことに気がついた
冴子、ご報告します。
私、
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