第1話 秋の空

移り気な人の心を秋の空に例えたのは誰だっけ。

一生忘れられないほど愛した人も

初めて名前のある関係になった人も

気がつけば通り過ぎていく

まるで摩擦力みたいだ

坂を滑り出す直前までは大きなエネルギーが必要なのに、いつの間にか進んでいく

自分という人間は一途だとも、薄情だとも思う

けれど自分なりに応えようと努力してきた

不思議とさっぱりしているのは

そのせいかもしれない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る