第11話 赤井覚醒
「漆原さん!?」
「この!」
和崎が白地に対し、攻撃を繰り出すが、
「この程度ですか?」
「な!」
ほぼ全力で繰り出した攻撃はびくともせず、あるで蚊に刺されたかのような反応。
「ちょうどいい。
怪人の耐久試験もしておきましょうかね!」
「ぐお!」
軽く腕を振り払った白地であったがその一撃で容易く和崎は吹き飛ばされる。
「変身!」
赤井も変身して、白地へと攻撃をしかけるが、まるで岩を叩いているかの感触に痛みを覚える。
「怪人とスーツを合わせた強度、スーツだけの人間に突破できるわけもありませんね。」
「うわ!」
鬱陶しいとばかりに振るわれた白地の腕についた爪が赤井のスーツを引き裂く。
なんとか体を逸らしたことでスーツ下までは傷はつかなかったものの、当たれば致命傷になりかねない攻撃に冷や汗をかく赤井。
「これ以上、あなた達からデータをとる必要もなさそうですし、処分して、外に繰り出すとしますか。」
「・・・外で何をするつもりだ?」
「この力でどれだけのことができるかの実験ですよ。
ああ、どれだけの悲劇が生まれるんでしょうね、ゾクゾクします。」
ワナワナと震え、興奮を隠しきれない様子の白地。
その白地に対し、赤井は恐怖よりも怒りが上回る。
その時、赤井のスーツが赤く発光し始める。
「ん?これは、スーツの力が上がっている?」
「あんただけは絶対に外へは行かせない!」
怒りのせいかスーツに何かしらの効果が乗ったようで、赤井の能力が上がり、先ほどまでとは違いう動きを見せ始める。
「うおおおお!」
「おお!これは新発見だ!
いいぞ!さあ、その先を見せてくれ!」
そこから赤井と白地の戦いが激化していく。
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