第3話 キャラ崩壊道まっしぐらなヤツ
ようやく放課後だッッッ!この時を待ちわびていたッ!お披露目のときは近いッ…!
という訳で実験してたら声が変になっちまったって事にしてなんとか学校は切り抜けることができた。
今更だけどちょっと慣れ過ぎ感があって怖かった。
みんなチラってしただけで直ぐに元に戻ってた。
ま、やらかしまくっていた俺が悪いんだけどね。(テヘッ☆
ちなみにだけどでかい胸はサラシを巻いてごまかした―――んだけど、
あれ、マッッッッッッジで!!!!キツイ!!
ほんとに授業中死ぬかと思いましたまる。
きょぬうには男の夢と希望と女の子の苦労が隠されていたんだなあ、みつお。
とまあそんなこんなで無事にお披露目できそうになって来たので、ここらでどうやってお披露目するかをひとつ説明すると、これまでの兵器たち同様に
【装甲】は動画配信で出していこうと思っている。
どうして動画配信という手段を取るのか、理由はおもに2つ。
1つ、手っ取り早く俺の持っている力を示すことができるから。
2つ、一人でダンジョンに殴り込みに行って自己満で終わりじゃあつまらないから。
俺はダンジョン探索者向けにオーダーメイド兵器も作ったりしているので、宣伝という点でも動画配信は効果的で、何より自分を一番満たせるのがこの方法だったというわけだ。
2年ほど前からコツコツ作った兵器でダンジョンを破壊する動画や配信をしてきたお陰で、今では俺のチャンネル【Kの対ダンジョン兵器ラボ】は登録者20万人ほどの中堅チャンネルとして活動してきた。
ここならデビューにはもってこいの舞台だろう。
さあ、ダンジョンに行こうか。
ダンジョンまではママチャリで近くまで行く。
公共交通手段が苦手なタイプだからね。
――しばらくチャリチャリして――
チャリで来た☆
お決まりのポーズを一人で悲しく決める。こうゆう時は友人が恋しい。
……気を取り直して。
さあ、着いたぞ、東京で2番目にでかいダンジョン、
洞窟型東京第2ダンジョン(以下東京第2)。
俺のホームグラウンド的な所だ。いつもお世話になってます。
ダンジョンは各地に存在しており、大きさや種類も様々ある。
基本的な法則として、ダンジョンはでかいやつほど難易度が上がる。
難しいダンジョンだと、攻略する人もできる人も限られてくる、その結果、空気中の魔力を取り込みダンジョンは肥大化していく。
つまり、今から潜る
近場の公園にチャリを止め東京第2の入口まで歩いていく。
ドローンカメラをセットし、配信の枠を取る。
左手首につけた変身アイテムの動作を確認。変身ユニットを失くしていないかの確認も怠らない。
おっ、もう待機し始めた
今、俺はとってもワクワクが止まらない、楽しいんだ。
さあ、今できる限りの浪漫と技術の集大成を見さらしてやろうじゃないか……!
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