曲がり角の少女

曲がり角から飛び出してきた

北風とふいにぶつかった

恋なんて始まるわけもなく

ポケットに手を入れたまま


いつからか分からない

恋のカルチャー

僕にはちっとも

ときめかない


でも

ふと思ったんだ


食パンは咥えてないし

遅刻してもないし

僕も君も

転校生じゃないけど


曲がり角で転ぶ理由が

君だったらいいのに


そしたらきっと運命だ

神様のいうとおり

君が僕のこと

想ってくれる運命だ


角で待ってる冷たい悪魔

の代わりに君が居たならと

暖かい妄想に浸る僕は

マッチ売りの少女みたい



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