久しぶりに小説で涙が流れてしまいました。
雨には色がないから嫌、
いつも見えている優しい光景がないから、悲しくて嫌だという「キミ」
そんな「キミ」とただ寂れた屋上で時を過ごしながら、傘を指して今は見えない夕陽が光るはずの景色を眺めている二人。
そっと背からその友人を包んであげる主人公。
心配そうに眺めながら、雨が嫌だと言う言葉をワガママだと考えている。
ただ一緒に居てあげながら、ただ全てを受け止めようと待ってあげながら、そこに太陽の光が指して、その表情がそっと花やぐ。
景色が色を取り戻すのを後姿からそっと見守っている。
守ってあげたい、全てを受け止めてあげたくてただじっと見守って、その心に晴れ間が指すのを希んでいる主人公のやさしさに涙が止まりません。
人を愛するということ、心底全てをただ自然なままに犠牲にするということは、こんなにもその人を通じて愛を仄かにも力強く受け取れる事なのでしょうか。
マフユフミさんが羨ましいです。涙が止まらず、鼻水がもうズビズビ。大変です。鼻噛んで顔洗ってきます。風邪も治るくらい水が顔面からこぼれ落ちました。汗の匂いすらして来ます。