登場人物に胸躍る、美しき異國の冒険活劇

烏鵲楼…これは神田にある……あの?と
思ってはいけない。此処は異国の茶楼だ。
そして「この人、見た事がある!」とか
思ったとしても多分、違う人。

これは作者の某大人気作品のセルフパロ。
勿論、知ってる人は勿論のこと、知らない
人も心底楽しめる、冒険活劇譚だ。
しかも美味しそうな飯テロあり、恐ろしい
怪異(蠱毒)ありの、まさに宝箱の様な
作品とも言える。

肝心のストーリーは、日本から海を渡り
本草学を学びに来た主人公(伊織)が、
孤高の美しい茶芸師(瑛さん)と出会い、
かの国の皇帝暗殺事件へと巻き込まれて
行く。毒が使われた事から解毒薬の知識が
必要であり又、蠱師が関わる事で怪奇色を強めるも、矢張り一番の見どころは
彼等の華麗なチームワークと戦いであり、
熱い友情が読む者に感動を齎す。同時に
ため息が出るほどの美しい異国情緒が溢れ
出しては物語に華を添える。

虜になる事、請け合い!