赤羽椿の場合ー走るは遅いが歩くは速いー①
みなさんはうさぎとかめの話を知っているだろうか。
うさぎとかめがかけっこをすることになりました。うさぎは油断をして途中で昼寝をしてしまい、その間も懸命に歩き続けたかめが先にゴールしたというお話。
努力は継続すべきであり、どんな相手にも油断してはならない。そんな教訓がこの話の本質である。
では、ここで新たな疑問。もし、このうさぎがずば抜けてすごいセンスを持っており、努力ということ知らなかった場合、昼寝をするだろうか。
昼寝をするということは、常に自分と相手を比べて「相手より私の方が強いんだから少しくらい手を抜いても大丈夫だよね?」という油断があるからだ。
でも、本当の天才、センスの塊はそうはならない。
いかなるときも全力で、そして相手にかかわらず真っ向勝負をすると思うのは私だけだろうか?
まぁ、そんなことはさておいて。
一見するとこのうさぎとかめの話は矛盾しているようにも思う。どう考えたってうさぎは負けやしないし、かめは勝てっこない。走る方が早いし、歩く方が遅いのだから。
今回のお話、主人公は部活動荒らし(と、書いて部活動クラッシャーと読むそうです)こと、赤羽椿さん。彼女は典型的な「センス抜群のうさぎ」。そんな赤羽さん、少しばかり困った顔をしていますが、いったい何があったのでしょうか?
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