生きづらくて、でも善いヒトでいたい人達へ

見てください。
きっと何かを得られます。


読了後、あまりの衝撃に何度も読み直しました。
読み直して、読み直して、この小説に出会えた奇跡にどうしようもなく感謝を示したくなりました。
そして今、めんどくさがりの癖に、初めてアカウントを作って感想まで書いてます。

この方の書く「人間」が好きです。
生きるのが下手くそ、でも、そこまで悪い人じゃない、しいていうなら運が悪い、そんな「平均未満の人間」を書くのが本当にお上手だと思います。
そんな人達が、劇的に救われるわけでも、力強く前を向くわけでもなく、
解決できない過去に納得して飲み込む姿に、声を上げてわぁっと泣き出しそうになりました。

話の中にご都合主義のハッピーエンドみたいなものはありません。
登場人物達が失ったものは返ってきませんでした。
彼らができたことといえば、
「こんなもんかなぁ」と納得し、自分の中で折り合いをつけたことぐらい。
ある種、急遽の自己救済かもしれません。

でも、その姿に私は共感を覚えました。
彼らが笑う姿を見て、明日も人に優しくしてみようと思えました。

笑えるなら、きっとまだ大丈夫なんだと思います。


日常のすぐ隣にある異変に胸を躍らせながら、同時に、人の柔さに触れられる作品です。
人の体温が気味悪く感じた時にぜひ見ていただきたいです。

ありがとうございました。