今回RTした小説を読みに行くよりご紹介いただきました。ありがとうございます。
平安時代風の異世界という話を最初聞いた時、「妖怪とかが沢山いる感じのお話かな」と思いながら読み進めたのですが、どちらかというと大河物語といった様相でした。官位が出てきたり「弘徽殿の女房」が出てきたところで(その出典もとある物語とあったので猶更)異世界感は少なくとも私の中では消失しました。
「異世界」というとなんとなくファンタジーを連想させやすいので、「大河物語」とか「宮中物語」のような銘を打った方が分かりやすいかもしれません(そこは私が思っただけなので、どうするかはご自由に!)
さて、お話自体なのですが、用語を適宜、違和感なく和歌宮目線で語られるので、そういう話に興味はあるけど、用語の意味が分からない!という方にも優しいかと思いました。
また一方でミステリーとしての軸もしっかり守られていて、事件が起きる前の背景→登場人物達の相関関係→事件と繋がっており、ミステリーでは鉄則と言ってもいい「今まで登場してきた人物の中に犯人がいる」というのもしっかりとされていたのが良かったなと感じます。
女房の岩手が狂言回し的な役割なのもよかったと思います(個人的に彼女が一番好きです)立場上、ほいほい動くわけにも行かない和歌宮に代わって、情報を集めてきたり、時に「はしたない」と言われつつも、和歌宮では取れない動きをもって事件解決の進展に貢献してくれています。
和歌宮もいいキャラをしていて、自分の為に働いてくれる人達の為に官位を貰おうと動く場面がとても好印象でした。また、それが一章の事件の結末でいい味が出てくるのも良いです。
総じてミステリーとしても宮中物語としても面白い話だったなと感じました。拙い感想となりますが、どうかご容赦ください。今回はご紹介頂きましてありがとうございました。