このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(139文字)
平安風の空気や宮中の作法がありながら、語り口が重くなりすぎず、主人公の冷静で少し皮肉のある反応がとても読みやすかったです。特に、女房を通して会話がずれていく場面が面白く、時代物の雰囲気と軽妙なコメディのバランスが良いと思いました。続きも楽しみにしています。
平安ミステリという唯一無二の世界観にまず惹かれます軽やかに・深く・面白く読ませてくれる作品。第二部・第三部へと続く伏線もたっぷり仕込まれていて、続きが気になって仕方ありません。
平安宮廷ものって難しそう…って思ってたんだけど、主人公のツッコミが現代人すぎてめちゃくちゃ読みやすい。「左大臣に騙された!」って三回も繰り返すお兄様に「それはもう聞きましたわ」って内心でズバッと言い切るとこ、ちょっと笑ってしまった。御簾越しに話すから女房が勝手に言葉を変えちゃうくだり、なのに「私はまだ何も言ってませんわ!」って宮様が心の中で叫ぶやつ、ここ好き。
本作は呻き声の正体を巡る噂話から始まり、次第に宮中の暗部を照らし出していく。制度と因習の狭間で語り手は冷静に状況を見極め、すべてが一本の線で繋がっていく。平安貴族の日常が丁寧に描かれていて、いつの間にか宮廷政治の緊張に引き込まれる序盤でした。
政のゴタゴタを上手く絡めた作品主人公の立ち位置が絶妙で、登場人物それぞれに思惑があるのが良いです平安時代という知識のいる時代設定ですが、すんなり読めました
平安時代は歴史の勉強で触れることはあっても光源氏の話は知っていてもちゃんと読んでる人は小数ななので解像度が高くない人が多いそんな中で知識はないながらこういった時代だったよね?という知識が少しでもあれば内容がスッと入ってくる文章も丁寧でしたので読みやすかったです続きが気になりました
まず、小説で扱う内容がすごいです。平安時代を舞台にするとなれば、相当な知識が必要なのに…常に分かりやすく書いてくださるお陰で読みやすい。サクサク読める文体も、また魅力です。好きな一作でした!
読む前は平安時代の言葉がいっぱい出てくるので読みにくいかな?と思っていたのですが、主役の女性が色々解説してくれるのですごくわかり易かったです。平安時代の貴族の人も色々あって大変そうだなと思いました。
主人公のこちらへ語りかけるような軽やかな口調が、理解を深めてくれました。
これといって専門的な用語があるわけでもないのに、物語の舞台が平安時代であるということはひしひしと伝わってきます! こういう場所だろうなぁと情景まで想起できました!それはきっと作中の登場人物の会話が物語世界を色づけているからでしょう。どこかコミカルチックな主人公の語りが徐々に癖になってきます!
山の木々が騒ぐように、わたしたちの肌も震え上がってしまいそう……!主人公の語り口で進んで行く物語に、平安を思わせる難しい言葉の数々……読み解くのは少し難しいかもしれません。けれど、それも主人公が解説してくれるので、大抵の事は気にせずに読み進めることができます。貴族らしい自分本位な話のくだりや、話の飛躍の仕方も面白いものです。平安だからこそ織り成されるミステリーを、ぜひご覧になってください!
平安の雰囲気がある、素敵な作品だと思いました。今後の展開が楽しみです。
物語の映像が見えてきます。筆力の高さが我々読者を惹きつけてなりません。どんどん進むこの話を最後まで読みたい。そんな作品です