花屋で働く莉愛。彼女にはもう一つの顔があります――それは、悪魔を祓うエクソシスト(祓魔師)。オカルト雑誌編集者の烏丸とコンビを組み、数々の怪異に立ち向かうオカルトミステリーです!
本作の魅力は、背景描写から悪魔の造形、小道具、黒魔術に至るまで、細部にわたって圧倒的なリアリティが感じられることです。オカルトにあまり知識のない自分でも、気づけば物語にぐいぐい引き込まれていたくらいなのです!
物語は単なる悪魔祓いにとどまりません。家族間の人間ドラマ、天使と悪魔、そして人間の愛憎が複雑に絡み合い、物語に深みを与えています。
主人公莉愛の一歩も退かない勇敢さ、使命感も好きでした。どんな状況でも信念を貫く姿に、ハラハラさせられました。
また、相棒の烏丸は頼もしさとユーモアを兼ね備えており、緊張感のある物語の中に絶妙にクスっと笑いを届けてくれました。
クライマックスでは、まるでアクションホラー映画を観ているかのような緊迫感あふれる展開が続きます。手に汗握る連続で、片時も目が離せませんでした。
オカルト、ミステリー、ヒューマンドラマが見事に融合した一作。ぜひ多くの人に読んでほしい作品です!
街角の小さな花屋。そこで働く霧崎莉愛(きりさき りあ)は、清楚で可憐な女性店員。
だが、その正体は――日本で唯一の女性エクソシスト。
花を愛する彼女のもう一つの使命、それは"悪魔祓い"。
神秘の力を操り、闇に巣食う悪魔を討つ戦いを続けていた。
そんな彼女の前に現れたのは、オカルト雑誌の編集者・烏丸廉二郎(からすま れんじろう)。
彼の取材がきっかけで、莉愛の運命は大きく動き出す。
花と天使と悪魔、交錯する運命の中で、二人が向き合う真実とは?
可憐な花屋と巨漢オカルト編集者の異色バディが贈る、
華麗で激しいエクソシズム・アクション開幕!
憑く、という現象は、オカルトとして定番だが、化学の進歩により神秘が暴かれていくこの時代、科学的に原因が暴かれていくのも定番。
幽霊の正体見たり枯れ尾花、が一例である。
狼男の正体は、狂犬病で原因であった。神隠しは組織的誘拐であった、と辻褄合わせのような結果もまた。
何より、この作品の売りは、悪魔たる超常的な存在が確かにいること。
一方で、憑いているのか、心に問題があるのかと、一つ目ではなく二つ目の目線で切り込んでいること。
刮目すべきは、祓うだけでは解決しないという人間性の高い展開。
誰の心にも悪魔がいる。天使だっている。
その両方を天秤の皿に乗せているのが、二面性持つ人間であると、如術に表してくる。
まあもっとも、人間ほど、悪魔に近い存在はいませんけどね……