不確定要素の正体は……

 まさかの自分だったというオチ。
 全てを予測し、管理して理想の世界にするというのは、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のデスティニープラン的でした。あちらは遺伝子による統治でしたが、こちらは数学による統治と言えるかもしれません。
 ガンダムの方は明確な欠点を発見し、主人公が自分の意志で乗りこえるという展開でしたが、本作では「あなたがいるから精度が落ちるんだよ」と言われて終わりました。
 はたして、この主人公は、この大問題を乗りこえることができるのか。もう少し先が読みたくなる作品でした。