「女心と秋の空」という言葉がありますが、もともとは「男心と秋の空」と言うようです。男性、女性、いずれにしても、人の心は移ろいやすいものなのでしょう。本作の主人公・駿介は、同棲していた家を出ていった紫織との復縁を願うのですが……。紫織の友人・紗奈が、良い塩梅の存在感を醸し出しています。小説家志望のダメンズと女性人気編集者の、交錯する心理を細やかに描いた恋愛短編小説。最後にどんでん返しがあります。
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