第48話 粛清するは我が国成り

 侍日本党は、幻影と現実が入り混じった世界に存在していた。転生した武将たちは国民には見えているようで見えていない。脳内に描かれたバーチャルな世界でのみ体験できる世界観だった。

天海「米国に出向いている魂界の者たちによって米国大統領の思考を揺さぶり、効果

   を示しているようですな」

家康「我らが存在する期間は世界から日本を消す。消さなければ、悪態しか残らない

   からな。それは日本に取って不味すぎる故にな」

政宗「確かにカード大統領が現・日本の首相の名前さへ覚えられず、ミスタージャパ

   ンと呼んでいるのは痛快ですな」

忠勝「それだけではありませぬぞ。近々、国務大臣が日本に来るそうですぞ」

義弘「外務大臣を変わってやりたいわ。国務大臣は米国が中酷のスパイと疑っている

   岩谷とは話さないであろう。挨拶はするが敵人とは会い塗れぬですからな」

官兵衛「あの石庭とやら、無意識で自分の城を崩壊させることを目的にしてるようで

    すね。そう考えなければ、辻褄が合いませぬからな」

忠勝「官兵衛殿も同じ考えか。では間違いないわ」

天海「やってもやらなくても国民の支持は得られない。起死回生など期待も出来ぬま

   で民は嫌っておりますからな。世界からも無視され民からも見放される。それ

   でも政権を変わろうとしないのは、変えない残党の責任もありまするよ」

家康「今の我が国には大政奉還の気構えが必要じゃ」

天海「カード大統領の関税策に我が国の企業は痛みはあれど準備を怠らず、対応成さ

   れているので然程心配はしておりませぬわ」

ガラシャ「とは言え、愚かなマスコミは騒ぎ、株価は荒れましょう」

お江「心配はいらぬわ。賢き者は手を売っておる。踊らされるは愚かの者のみ」

三成「憎まれっ子世に憚るですな」

天海「そなたが言うと意味深く思えますな」

家康「そうじゃな」

半蔵「冗談を言い合ってる場合ではありませぬぞ。国務大臣が来るのは、内通者の排

   除を条件に政権の交代を促し、新たな脅しを掛ける準備が整った事を意味して

   ますぞ。ここを上手く乗り切らなければ今後に影を落としまする」

新平「フェンタニルを理由に中酷との貿易を自粛し、日本での活動を厳格に取り締

   まらなければ、アヘン戦争に巻き込まれることにも成り兼ねまするぞ。何

   せ、致死量が少量であり、無味無臭となると麻薬の様には取り締まれないの

   が現状。瀕死の医療関係者が横流しする犯罪にも備えなければなりませぬ」

家康「臭いもは元から絶たなければ、ならぬわな」

天海「君子危うきに近づかずですよ。中酷人によるビジネスに公安を動かし、闇か

   ら闇に葬るのが宜しかろう」

秀吉「取り締まるより粛清が効き目があるのは確かだな」

清正「営業資格の厳格化を強化せねばなりませぬな」

家康「緩める事無く手厳しく致せ」

天海「高くつくが米国の力を借りてこの国の粛清に本気を見せましょうか」

家康「腐っても鯛が我が国よ。この際、膿を吐き出さねばな」












(主な登場人物)

徳川家康総理大臣  織田信長→豊臣秀吉→徳川家康

天海副総理   豊臣秀吉→徳川家康→明智光秀改め天海

伊達政宗幹事長   徳川家康→伊達政宗

本田忠勝政調会長  

小西行長財務・総務大臣 

島津義弘外務大臣  伊達政宗→島津義弘

服部半蔵国務大臣  明智光秀 明智光秀国務大臣→服部半蔵

石田三成厚生労働大臣

加藤清正資源大臣

黒田官兵衛渉外大臣

お江経済安全保障担当大臣・お江「崇源院」

ガラシャ副幹事長・細川ガラシャ

豊臣秀吉厚生労働大臣 裏では、軍師竹中半兵衛と黒田官兵衛が動いていた。

江藤新平法務大臣「司法卿」

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