第4話 姫と北海道旅行
あれはパーティ追放の宣言がされた年の3月ぐらいのことでした。
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遠くへ行って気分転換したかったので、新千歳行きの飛行機と札幌の宿の予約をしました。おすすめだけはSNSなどで聞いて軽くリストアップ、どこに行くかはその時のフィーリングで。
北海道在住の方々に後で話したところ、全員からよくやったね、とオブラートに包んだ評価をいただいています。これから書くことを北海道旅行を計画している人は参考にしてはいけません。
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初日は新千歳へ移動、設備の充実っぷりに驚きながら、ラーメン屋で夕食をとりました。カニラーメンを頼んで盛大に外したのはいい思い出です。
デザートにソフトクリーム食べたりしてカロリー大変ですが、気にしないことにします。
札幌に移動したあと、せっかくなので普段は行かない展望台を登って札幌の夜景を眺めてました。区画整備がしっかりしていて、道路が真っ直ぐなのが印象に残っています。
そのあとはホテルにチェックインして、そのまま就寝、したはずです。
この札幌のホテルが今回の旅行の拠点になります。
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2日目は午前中にお土産を買うべく、札幌駅近辺を歩き回っていました。朝からお寿司食べて、平日にこんな反逆的な行為をしていいのかしら、と思ったり。
お店の人からこの時期は札幌市内でご飯食べまわったりしても楽しいよ、と教わりました。これで食い倒れ旅が確定しました。
午後は友人と合流して、お昼にカレーを食べたり、散策してからコーヒー飲んだり、柔らかくておいしいジンギスカンを堪能してホテルに戻りました。ジンギスカンと言えば、やや歯ごたえのあるイメージが覆されました。
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3日目、小樽に運河を見に行きました。
小樽オルゴール堂でいろんなオルゴールを見たり、北一硝子のアウトレットを見て、いいものだと思いつつ、壊すオチが見えているので泣く泣く見送りました。
昼食はcafe 色内食堂の弁当をレトロな雰囲気の店内でいただいたのですが、なぜこの価格でこんなボリュームかつおいしいものが、と混乱していたのをはっきりと覚えています。
昼食の後は小樽芸術村に行って、ステンドグラスを見たり、美術館を見たり、昔の銀行を見たり。銀行の地下金庫はなかなか見られるものではないので感動してました。
運河は運河クルーズでガイドさんから倉庫の由来や歴史を聞いて眺めていました。詳細は忘れましたけど。
クルーズのあと、ライトアップされた運河も見たいけど、しばらく時間が空くので、適当に彷徨ってました。寒いというのに港へ行ったり、暖房のきいた室内で夕張メロンのソフトクリームを食べたり、ちょっと山の頂上にある水天宮にいったり。街の夜景もきれいだったのですが、気温が肌でわかる勢いで下がりはじめ、慌てて運河に向かいました。
ライトアップされた夜の運河はなかなかきれいでした。iPhoneの4K動画撮影はここで初めて使ったかも。夜景に見とれている間にお店が閉まってしまったので、札幌に引き返しました。
夕食はおすすめされたスープカレーのお店です。スープカレーと言ってもお店によって違いがあるようです。具材を焼いたり、あげたり。
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4日目、旭川ラーメンが食べたくなったので旭川へ。だんだん、雪景色に変わっていくのを眺めていたら、旭川駅に着きました。
さて、目的の店は、と思ったら休業日でした。再検索かけて、駅近くにあったお店に駆け込んで無事に目標達成しました。油膜で保温して最後まで熱々でいただけるのがこのラーメンの特徴なのだとか。
食事後は付近の公園を目指して散策……雪のないところ探して歩いていました。公園内の神社でおみくじをひいて「大吉」が出たのは背中を押された感じがしました。それでちょっと大きな判断をすることになったのですが、長くなるので省略です。
脚休めは福吉カフェ 旭橋店。近くの常盤橋モチーフのトキワ焼きとコーヒーをいただきました。さくさくした生地でおいしかったです。
さらにふらふら歩いていたら、偶然、日本最大のロータリー式交差点(Wikipediaの記事曰く)を発見しました。しばらく、車の流れる様子を見ていたと思います。
旭川駅周辺で積もった雪の上を歩いて、養生された樹を眺めてました。何かあると思ったら時期が悪く、特に何があるわけでもなく、という感じで。
夜は旭川のまつ庵というお蕎麦屋さんで、蕎麦と天丼と日本酒をいただきました。
さすがに体力削ったので札幌のホテルに戻ってぐったりしていました。
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5日目、最終日。日持ちしないタイプのお土産選びの日です。札幌の友人に午後から案内よろしく、とすごいアバウトなお願いをしました。
札幌市中央卸売場外市場を眺めたり、観光地料金の海鮮丼食べたり、みよしので餃子カレーを食べたり。餃子とカレーはあうのでしょうか、と疑問に思いつつ面白そうだから頼んだら、おいしかったです。
その後は札幌駅で解散して、そのまま新千歳空港へ。
空港では花畑牧場ラクレットで早めの食事、ラクレットチーズとサッポロクラシックがすごくおいしかった記憶。ビールは苦くて避けていたんですが、サッポロクラシックは苦味が少なくおいしくいただけました。
酔い覚ましに新千歳空港温泉で時計を気にしながら過ごして、予定通りの飛行機で帰投。
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前日の夜や当日の朝に行く場所を気分で決めるのはなかなか楽しかったです。自分で決めて良くも悪くも結果が直撃するところが人生って感じで。
姫の旅行記 姫宮フィーネ @Fine_HIMEMIYA
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