武と仙が交差する修行譚!
- ★★★ Excellent!!!
第3話にして作品は一気に“仙武一如”の地平へ。
衛兵隊長が独り研鑽していた秘伝の剣術『冥閃剣術』と、梵字で記された『冥明功』。この2つの名称だけで、仙道実践者や内家拳修行者なら心が震えるはずです。
注目すべきは、“文字として読めても、伝承されていないから意味が分からない”という設定。これは実際の古流武術や仙道における「口伝」の重要性を強く感じさせます。古伝拳法や内丹術においても、文字では伝えきれぬ「勁の流れ」や「気の感覚」は、まさに“体感”と“伝授”があってこそ。
主人公の記憶力が光るこの話は、知識だけでなく「鍛錬をもって形にする」姿勢が見えており、朧のように静かに闘志を燃やす“武の徒”の系譜を感じさせます。