第85話続やわらかれじすたんす。
いつものファミレスで、いつもの怪しい集団が怪しい計画を建てている、それはそれはとても恐ろしい計画のはずだ・・・。
そのテーブルに置かれているのはマウンテンポテト。
山のように盛り付けられている半月型の湯でられたポテトだが、この店の人気商品といえばそうでもないあまり売れない類のメニューにケチャマヨディップ形式があまりにもオシャレではない。
そんな不人気メニューを摘まむのは反委員長同盟の
春原恵、西島マキ、加賀香住の三人組だ。
比較的安価で量があるマウンテンポテトという存在はスナグラをやってない女子の味方である。
スナグラがなんで人気なのかといえば多くの男性がやっているただそれだけの理由だが一番大事なことだ。
今まで男性に縁遠かった彼女たちはスナグラを始めるかどうかでもめていた。
「佐々木君もスナグラやってるし私たちもやればきっかけが生まれると思うんだよね。」加賀香住がポテトをマヨディップしながら言った。
「はぁ?佐々木君がやってるからって言ってクラスの誰もアカウントすら知らないんだよ?一度始めたら続けなくちゃいけないんだからメンドクサイ。」ケチャマヨ派の春原恵がポテトをディップするたびにケチャップにマヨネーズが混ざりこんでいく。
その光景をみて眉をひそめ西島マキはテーブルにある塩をポテトに振りかけていた。
体育祭は一日中授業がない、競技さえ適当にこなしてしまえばあとは自由時間なのだ。
自由を得てその時間何をする間もなく照り付ける日差しの暑さに辟易しながらただ無駄に過ごすだけだった。
だが今は違う、男子生徒が一人教室にいる。
その自由時間は黄金の時間といってもいいくらいだ。
無意味に消費するにはモッタイナイ。
もったいないのだが・・・。
私たちと同じことを考えている敵をどう出し抜いて自由時間に何をするか。
ということが重要で相手の動向に探りをいれること。
佐々木君と接触して何をするのかなどそんな壮大な計画をだらだらとポテトに手を伸ばしながら
も難しい議題について語っている最中なのだ。
いつものファミレスは客がほとんどおらず実質貸し切り状態になっているのは
例のコーヒーショップのせいでもある。
駅前店もオープンしたことにより混雑具合がさらに増してしまった。
駅前店はテーブル席が多くそこの席でくつろぐことがステータスになっていた。
主に主婦層がその席にご執心なわけで、こうしてファミレスの客離れに拍車をかけている。
だもんで、店員は彼女たちが商品を多く注文してくれるように、たびたび声をかけてくるため
全然会話がはかどらない・・・。
「お客様、追加のポテトはいかがですか?それともお食事にしますか?」
そう聞きに来た店員をひきつった顔で迎える三人はとりあえずパスタを頼み店員を追い返すことにした。
「やばいってここの店員の圧。前はこんなんじゃなかったんだけどどうなってるの?」
春原恵がドン引きしている表情で語っていたが。
お前の食い方よりやばいわけないだろと思いつつケチャップ大好き西島マキは
「確かに聞きに来る回数がおおかったけど、ナポリタンの味が変わるわけじゃないしどうでもいい」
ポテトにケチャップを付けられなかったストレスがナポリタンへと向かっていた。
いつもは暴走する恵を止める役割をしていたのだがまあケチャップパワーの不足により余裕がないくらいテンションが下がっている。
「ねぇ、あなたたちは佐々木君とどう時間を過ごしたいの?」
とそこでぶっこんでくる加賀香住は流石である。
会話が止まり、注文したパスタが到着すると無言で食べ始めた。
やはりナポリタンには粉チーズとタバスコだと言わんばかりにかけ始めるマキ
は満面の笑みでナポリタンを頬張っていた。
三人は難しい課題に頭を悩ませながら食事をつづけるのであった。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
新作もヨロです。
https://kakuyomu.jp/my/works/16818792440491648214
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